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その残業代請求、転職先にはバレない!のアイキャッチ

その残業代請求、転職先にはバレない!

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 2017年11月、某大手広告代理店が未払いの残業代23億円を社員に支給したニュースが話題になりましたが、近年未払い残業代について厳しい目が向けられています。

 サービス残業が多く、転職で心機一転を目指す方の中には、退職の際に未払い残業代の請求を検討している方も少なくないでしょう。
 ただ、そこで懸念されるのが、「残業代請求をすると転職希望先にバレて、採用に影響を及ぼすのではないか」という心配ではないでしょうか。

 本記事では、「残業代請求が転職先にバレるかどうか」について解説をしたいと思います。

残業代請求をしたことは転職先にバレない

基本的に、残業代請求は次の2つの理由があることから転職先にバレることはありません。

法律違反になる可能性がある

在籍していた会社が、あなたの同意を得ずに、転職先等に残業代請求をした事実を話すことは出来ません。個人情報保護法等の法律違反になる可能性があるためです。

・個人情報保護法とは

氏名や生年月日、性別、住所等、個人情報を扱う企業・団体等に対して、適切な取り扱い方法を定めた法律のことをいいます。

公表したがらない

 企業は、従業員から残業代請求があった過去を公表したがりません。「残業代請求」=「企業が労働基準法を破った」を意味し、企業のイメージダウンに繋がるおそれがあるためです。

残業代請求が転職先に「バレるケース」

 しかし、残業代請求をした事実が、転職先にバレるケースもあります。とりわけ、以下のような場合は、バレるおそれがあるでしょう。

【バレる①】裁判や裁判記録を見られる

 一般人でも見ることが出来る、裁判や裁判記録からバレる可能性が考えられます。特別の理由がない限り、わざわざ裁判を見に行ったり、裁判記録を見たりする会社はないかもしれません。しかし、転職先の社員に裁判傍聴が好きな方がいて偶然聞かれてしまう、等のケースは否定出来ません。

【バレる②】転職先が身元調査・前職調査を行った場合

 企業によっては、身元調査前職調査をする人事担当者がいます。
 身元調査では、残業代請求をした過去をはじめ犯罪歴や借金等も調べ上げられ、前職調査では、今まで勤務した全ての企業での素行が調査されます。
 いずれかの調査を行われた場合は、残業代請求をした事実がバレる可能性があるでしょう。

【バレる③】自身で報告する

 言うまでもありませんが、会社に自ら残業代請求をした事実を報告するとバレます。積極的に残業代請求をした過去を話す社員は、好まれないかもしれないので、聞かれる機会がない限り、自分から残業代請求をした過去を話すのは避けた方がよいでしょう。

面接で聞かれた場合

 転職活動の面接の際、残業代請求について聞かれた場合は、正直に答えて構いません。相手に非があったことや自身の方が法的に正しい理由等を交えて、誠実に答えましょう。その姿勢によって、あなたの印象がアップする可能性があるためです。

不安な方は対策を

 残業代請求をしたことが、転職先にバレる可能性は低いと考えらますが、それでも不安な方は、次の対策をとるとよいです。

守秘義務契約を結ぶ

 示談や和解の際に、「残業代請求があったことを他人に話さない」といったでしょう。この守秘義務契約を結ぶと、会社が、残業代請求の事実を転職先に伝えることを防ぐことが出来ます。

転職後に残業代請求をする

 転職後に残業代請求をするという対策方法もあります。

→転職後の残業代請求の手順はこちらで詳しく説明をしています。

というのも、転職先の会社が前職調査等を行うタイミングは、採用を決める前のためです。一般的に採用決定後は調査等を行わないので、転職後の残業代請求はバレずに済むといえるでしょう。

 ただ、このような場合、時効により未払い残業代の一部が請求出来なくなるおそれがあるため、注意が必要です。

→残業代請求の時効についてはこちらで詳しく説明しています。

最後に

 個人情報保護法等で守られていることから、転職先に残業代請求がバレる可能性は低いと言えます。とはいえ、不安に思う方もいるでしょう。そのような方は、弁護士に相談してみることをオススメします。バレないような方法を一緒になって考えてくれるでしょう。

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編集部

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