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こんな会社は危ない!「ブラック企業」の特徴と見抜き方のアイキャッチ

こんな会社は危ない!「ブラック企業」の特徴と見抜き方

こんな会社は危ない!「ブラック企業」の特徴と見抜き方のアイキャッチ

 規定時間を超えた過酷な長時間労働、劣悪な職場環境、残業代の未払い等、ブラックと呼ばれる企業は、現在もなお、多く存在しています。そして昨今では、会社に不信感を持った労働者の内部告発により、悲惨なブラック企業の実態が、徐々に明るみに出るようになりました。

 しかし、「ブラック企業」の定義は、具体的な数字の基準がないため、曖昧です。
そこで今回は、いわゆるブラック企業といわれる会社によく見られる特徴と、それを見抜く方法についてご説明させていただきます。

ブラック企業とは

 「ブラック企業」は、労働者に劣悪な労働環境を強いる企業を表すワードとして、近年使われるようになりました。
2012年からは、「ブラック企業大賞」という、ブラック企業の頂点を決める不名誉な企画が、毎年行われています。ランキング方式で会社名が発表されるため、どこの企業がブラック企業とされているのかを知ることが出来るのです。

ブラック企業大賞

 2016年のブラック企業大賞は以下の通りです。

【大賞】某大手広告代理店A

受賞理由は、新入社員がパワハラ、月105時間もの時間外労働等で、精神的に追い込まれて過労自殺したためです。

また、Aには「鬼十訓」と呼ばれる社訓があり、「殺されても放すな。目的完逐までは…」といった精神論がはびこり、パワハラ・セクハラが蔓延していました。
さらに、過去にも2人の過労死者を出したことや、2015年には本社と地方支社が是正勧告を受けたにも関わらず、今回の過労死者を出したことにより、大賞を受賞しています。

【業界賞】印刷会社B

 印刷会社Bは、2010年に、新入社員が印刷機に巻き込まれて死亡する労災事故を起こしていました。この死亡事故は、社員が大型プリンターのローラーを交換する際、頭部を機会のリフト部分に挟まれ命を落としたのです。

Bのマニュアルには、「機械を停止してからローラーを交換する」と指定があります。しかし実際には、「稼働を落とさないために絶対止めるな」という指導がされていたそうです。このような危険かつ、過酷な労働を強いられていた背景があったために起こった事故なのです。

その後も、Bは過労死ラインを超える月80時間前後の残業を労働者に強いていました。この状況を改善するため、Bのある社員を中心に、労働組合が結成されたのです。Bは、この組合員に対する配置転換や残業時間の長さを、会社への貢献度と査定し、一時金を支給しない等の組合差別を行ったそうです。

そんなBの対応に不満を感じた労働組合は、京都府労働委員会(府労委)に救済を求めたのです。救済に対し府労委は、会社側の不当労働行為であると認め、Bに賃金や賞与の差額を支払うように命じました。
しかし、Bの役員は「定時に退社することは、会社に対する抗議行動であり、ストライキと一緒である」と述べ、府労委に抗議をしたのです。

以上の経緯から、公平な雇用が成り立たなくなることに対する警鐘として、業界賞を受賞しました。

【ブラックバイト賞】某飲食チェーン店運営会社

 ブラックバイトを行ったための受賞です。
 ブラックバイトとは、学生が学生らしい生活を送れなくなってしまうアルバイトのことをいいます。例えば、会社からシフトを一方的に決められることによって、授業や課外活動に参加出来なくなってしまっている場合は、ブラックバイトの可能性い高いと言えます。

【特別賞、ウェブ投票賞】大手有名郵送会社

 地方支局にて勤務していた社員が、上司から自爆営業を強要された上、過労自殺した事件があったため、受賞しました。

・自爆営業とは
企業の営業活動において、労働者が自己負担で商品を購入し、売上高を上げる行為のことをいいます。全てはノルマ達成のために行われるのです。
営業成績のために身銭を切る行為を、自爆にたとえた比喩表現になります。

ブラック企業の特徴

チェック

 「ブラック企業大賞」を受賞した会社の選抜理由を見てお分かるになられるかと思いますが、ブラック企業は、労働者に対して劣悪な労働環境を強いるといった特徴があります。
 
このブラック企業の特徴は、大きく分けて以下の4つのポイントから見抜くことが可能です。

➀リサーチ
②求人情報
③面接
④入社後

 まず、「➀リサーチ」からご説明させていただきます。

➀リサーチから見定めるブラック企業の特徴

 まずは、ネットで検索したり、自ら足を運んで確かめたりすることで、その会社がブラックなのかどうかを、見定めることが出来ます。

⑴口コミが悪口で荒れている

 すぐに出来ることとしては、応募した会社名で検索をかけて口コミを確認する方法があります。悪口や批評で荒れているような会社でしたら、ブラック企業かもしれません。
 面接に行く前に、会社を検索して、口コミをチェックするとよいでしょう。

⑵常に会社の電気がついている

 残業が多い企業は、夜遅くでも明かりがついています。残業が多いということは、長時間労働を強いるブラック企業かもしれません。

②求人情報から読み取れるブラック企業の特徴

 次に、求人情報から読み取れるブラック企業の特徴をご説明させていただきます。

⑴常に求人募集している

 常に求人募集をしている企業は、人手不足が考えられます。人手不足ということは、それだけ離職率が高いということになるため、ブラック企業の可能性が高まります。

⑵給与が相場より高い

 給料が相場より高い場合は、疑った方がよいです。なぜなら、いざその企業で働くことになったときに、ボーナスの支給なし、残業代込み、退職金の制度がないというケースがあり得るからです。

⑶基本給が異常に低い

 逆に、基本給が異常に低い場合も疑った方がよいでしょう。
例えば、基本給15万円+諸手当10万円の、合わせて月給25万円といったように、手当の割合が多ければ多いほど注意が必要です。
 
いざとなったとき、企業は手当を削ることが出来ます。そして、賞与の計算や退職金の計算等も全て基本給から行われることから、基本給が異常に安く設定されている場合は、気をつけた方がよいです。

⑷年間休日が105日以下

 厚生労働省が発表している「就労条件総合調査結果の概要」によれば、労働者1人あたりの年間休日の平均は、113.2日になります。すなわち、年間休日105日は少ないといえます。
求人情報で年間休日が少なく記載しているのであれば、休日が異様に少ないブラック企業かもしれません。

③面接を受けた時点で分かるブラック企業の特徴

 今度は、一歩進んで、面接を受けた時点で分かるブラック企業の特徴について、見ていきましょう。

⑴社員の表情

 まず、企業に面接をしに行ったときに、社員に挨拶をする機会があるでしょう。この時に、相手の表情を確認してみてください。明るく挨拶を返してくれるようでしたら、社内の雰囲気や風通しもよいと捉えることが出来ます。しかし、無表情でボソッと挨拶をするようであれば、社内での人間関係や職場環境がよくない可能性があるでしょう。

⑵残業についての質問をしたときに、明確な回答がない

 残業のことを聞いたとき、「全くありません。」「発生しても月に3日以内」といった明確な回答がある場合は、比較的、その企業は残業が少ないです。
しかし、「時期によって多い時もある」「職種や担当プロジェクトによる」という、曖昧な答えが返ってくることもあります。この場合は、残業過多のブラック企業かもしれません。

④入社後に分かるブラック企業の特徴

 最後に、入社後に分かるブラック企業の特徴です。

⑴過労死ラインを超えた長時間労働

 厚生労働省では、長時間の残業によって健康障害が起こりやすい残業時間数を定めています。これを、過労死ラインといいます。
過労死ラインを超えるような残業を強いられているようであれば、ブラック企業といえるでしょう。
具体的には、月に80時間以上の時間外労働が6ヶ月続き、死亡した場合に過労死との関連性が強いとされています。

→過労死ラインについては、こちらで詳しく説明しています。

⑵社員を使い捨てにする

 ブラック企業では、社員を育てるのではなく、使い捨てにする傾向があります。労働環境が良くないことや離職率が高いことは、企業側も把握しているのでしょう。そのため、「社員を、在籍しているうちに使い倒す」という風潮があります。

⑶墓場部署があからさまに設置されている

 企業によっては、墓場部署というものがあります。これは、「そこの部署に異動になったら辞めなければいけない」と暗黙のルールで認識された部署のことです。
 一部のパワハラ上司が、墓場部署に異動させる権限があるような場合は、ブラック企業といえます。

⑷精神論を強調する

 「気合いがあれば乗り越えられる」「みんなでやれば、必ず出来る」「願いは叶う」等、精神論をスローガンに掲げる企業は、注意した方がよいです。このような企業は、精神論がまかり通っているため、上層部から無茶なノルマを課せられ可能性があります。

⑸皆やっている、先輩方もそうしてきたという風潮が強い

 理不尽なことを正そうとしても、「皆やっているんだから」「先輩もそうしてきたんだから」という根拠のない主張で押し通すような会社は、限りなくブラックに近いグレーでしょう。
例えば、有給休暇をとろうとしたときに、「みんな有給をとってないのだから、君も取るな」と言われるようなケースです。

⑹業務上に経費が自腹

 移動費や出張宿泊費等、業務上どうしてもかかってしまう費用が、経費で落とすことが出来ず自腹の場合は、経理回りがアバウトなブラック企業と呼べます。

⑺うつ病等での離職率が多い

 長時間労働による身体的ストレスが重なると、うつ病等の精神疾患になる可能性があります。そのため、精神疾患が理由で退職者が多い場合も、非常にブラックに近いでしょう。

⑻無理なノルマを課せられる

 無理があるノルマを課す企業は、要注意です。さらに、ノルマ未達成に対するペナルティがあったり、成績によって給料が大きく変化したりする場合は、悪質です。

⑼昇給しない

 日本経済団体連合会が発表した「労使交渉の集計結果」によると、企業の昇給率は
平均2~3%程度とされています。
 しかし、昇給ゼロ、または限りなくそれに近い状態が、数年続くようであればブラック企業かもしれません。

⑽パワハラ・セクハラの常態化

 上司の権力を悪用して理不尽な要求をされるパワハラや、異性から性的嫌がらせが行われるセクハラが、まかり通っている職場があります。このような職場もブラック企業の特徴の1つです。

⑾正社員の比率が少ない

 全従業員の人数に対して、正社員の数が極端に少なく、アルバイトやパート・派遣社員を中心で回している企業は少なくありません。こうした企業は、安い賃金で責任ある仕事を、労働者に押し付けている可能性があります。正社員が少ない職場が全てブラックとは限りませんが、そうしたケースがあることは、心に留めておきましょう。

⒓同族経営

 同族経営の会社には、労働環境がよくないブラック企業が紛れています。特に、経営陣が全て同族の場合は要注意です。他の社員の意見は受け入れず、結局は創業者一族の意向だけで会社を運営しているような会社があります。

・同族経営とは
 特定の親族等が、支配・経営する組織のことで、「ファミリー企業」とも称されます。
法人税法の定義では、上位3株主の持ち株比率を合わせて50%を超える会社を「同族会社」と定義しているのです。この定義によれば、買収防衛策の一環で経営者が株式のほとんどを確保している一部大企業も、同族経営に該当することになります。

⒀残業代が出ない

 ブラック企業では、労働時間に見合った給料が出ない場合が多いです。みなし残業制や裁量労働制、名ばかり管理職等で残業代を支払わないように誤魔化す会社も中にはあります。

現在ブラック企業で働いている人がすべきこと

⑵社員を使い捨てにする

 ブラック企業では、社員を育てるのではなく、使い捨てにする傾向があります。労働環境が良くないことや離職率が高いことは、企業側も把握しているのでしょう。そのため、「社員を、在籍しているうちに使い倒す」という風潮があります。

⑶墓場部署があからさまに設置されている

 企業によっては、墓場部署というものがあります。これは、「そこの部署に異動になったら辞めなければいけない」と暗黙のルールで認識された部署のことです。
 一部のパワハラ上司が、墓場部署に異動させる権限があるような場合は、ブラック企業といえます。

⑷精神論を強調する

 「気合いがあれば乗り越えられる」「みんなでやれば、必ず出来る」「願いは叶う」等、精神論をスローガンに掲げる企業は、注意した方がよいです。このような企業は、精神論がまかり通っているため、上層部から無茶なノルマを課せられ可能性があります。

⑸皆やっている、先輩方もそうしてきたという風潮が強い

 理不尽なことを正そうとしても、「皆やっているんだから」「先輩もそうしてきたんだから」という根拠のない主張で押し通すような会社は、限りなくブラックに近いグレーでしょう。
例えば、有給休暇をとろうとしたときに、「みんな有給をとってないのだから、君も取るな」と言われるようなケースです。

⑹業務上に経費が自腹

 移動費や出張宿泊費等、業務上どうしてもかかってしまう費用が、経費で落とすことが出来ず自腹の場合は、経理回りがアバウトなブラック企業と呼べます。

⑺うつ病等での離職率が多い

 長時間労働による身体的ストレスが重なると、うつ病等の精神疾患になる可能性があります。そのため、精神疾患が理由で退職者が多い場合も、非常にブラックに近いでしょう。

⑻無理なノルマを課せられる

 無理があるノルマを課す企業は、要注意です。さらに、ノルマ未達成に対するペナルティがあったり、成績によって給料が大きく変化したりする場合は、悪質です。

⑼昇給しない

 日本経済団体連合会が発表した「労使交渉の集計結果」によると、企業の昇給率は
平均2~3%程度とされています。
 しかし、昇給ゼロ、または限りなくそれに近い状態が、数年続くようであればブラック企業かもしれません。

⑽パワハラ・セクハラの常態化

 上司の権力を悪用して理不尽な要求をされるパワハラや、異性から性的嫌がらせが行われるセクハラが、まかり通っている職場があります。このような職場もブラック企業の特徴の1つです。

⑾正社員の比率が少ない

 全従業員の人数に対して、正社員の数が極端に少なく、アルバイトやパート・派遣社員を中心で回している企業は少なくありません。こうした企業は、安い賃金で責任ある仕事を、労働者に押し付けている可能性があります。正社員が少ない職場が全てブラックとは限りませんが、そうしたケースがあることは、心に留めておきましょう。

⒓同族経営

 同族経営の会社には、労働環境がよくないブラック企業が紛れています。特に、経営陣が全て同族の場合は要注意です。他の社員の意見は受け入れず、結局は創業者一族の意向だけで会社を運営しているような会社があります。

・同族経営とは
 特定の親族等が、支配・経営する組織のことで、「ファミリー企業」とも称されます。
法人税法の定義では、上位3株主の持ち株比率を合わせて50%を超える会社を「同族会社」と定義しているのです。この定義によれば、買収防衛策の一環で経営者が株式のほとんどを確保している一部大企業も、同族経営に該当することになります。

⒀残業代が出ない

 ブラック企業では、労働時間に見合った給料が出ない場合が多いです。みなし残業制や裁量労働制、名ばかり管理職等で残業代を支払わないように誤魔化す会社も中にはあります。

現在ブラック企業で働いている人がすべきこと

強制的な残業

 以上、ブラック企業の特徴についてご説明させていただきました。本記事を読まれた方の中には、現在働いている会社が、ブラック企業に当てはまっていた方もいるのではないでしょうか?
 ここからは、そのような場合どうしたらよいかを、見ていきましょう。

転職活動を始める

 日本には、企業が421万社程度あります。その中の一社であるブラック企業で大変な思いをして働くことは、もったいないでしょう。ブラック企業に心身やキャリヤを潰されてしまえば、再起出来なくなることも考えられます。
ブラック企業大賞を受賞した某大手広告代理店Aの女性社員は過労自殺までしているのです。
 
 ときには、退職する勇気も必要なのかもしれません。

 現在、ブラック企業で働いている方は、出来るだけ残業が少ない会社に転職をしたいと考えていませんか?そのような方は、こちらの記事「これで転職時の不安解消!「残業が多い業界・少ない業界」を見極めるポイント 」を、ぜひ参考にしてみてください。

証拠をとっておく

 職場環境が劣悪であれば、それが分かる証拠を残しておきましょう。証拠を持っておくことで、退職後に、ハローワークで会社都合退職に変えて、失業保険を早めに受給出来ることが出来ます。

→会社都合退職に変えて、失業保険を受給出来る時期を早める方法はこちらで説明しています。

専門家に相談する

 転職は考えておらず、ブラック企業で働き続けることを選択肢に入れている方も、中にはいらっしゃるでしょう。
 とはいえ、ブラック企業で引き続き働くことは大変かと思います。そのような方は、公共機関に相談することをお勧めします。相談先は以下です。

NPO法人

 最近では、POSSE等、ブラック企業に特化したNPO法人が多くあります。働くうえでの悩みを聞いてくれ、どうすればよいか一緒に考えてくれるでしょう。

労働基準監督署

 労働基準監督署(労基署)は、パワハラや退職追い込み等、労働問題全般に関して相談出来ます。

→労基署については、こちらで詳しく説明しています。

残業代を請求する

未払いの残業代があり、それを請求したい方は、こちらの記事「会社と荒波を立てずに残業代を請求する方法」 を、お読みください。残業代請求に向けて、するべきことがお分かりいただけるでしょう。

まとめ

 過酷な労働を強いるブラック企業は多く存在します。今回は、そんなブラック企業の特徴と見抜き方、雇われた際の対処法をお伝えしました。
転職を考えている方は、今回ご説明したブラック企業の見抜き方を元に、怪しい企業に近づかないようにすることをお勧めします。

 本記事が、あなたのワークライフを充実させるきっかけになっていただけたら幸いです。

この記事の著者

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編集部

中立的な立場として専門家様と連携し、お困りの皆様へ役立つ安心で信頼出来る情報を発信して参ります。